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ルワンダ、ジェンダー研究と統計強化

Kigali, Rwanda- ルワンダは昨年、議席の56%を女性が獲得したことを追い風に、世界中でさらに注目を浴びています。ジェンダー平等性・国家政策におけるジェンダー主流化が世界でも指折りの国としてジェンダー専門家から高く評価を受けており、また、国際開発コミュニティーは、同国の開発への積極的かつ革新的な取り組みに注目しています。ルワンダ政府による、One Laptop Per Childキャンペーン、移動バスによる農村部へのモバイルコンピューター教室、国全土への光ファイバーの導入、女性に向けられる暴力に対応したOne Stop Center、HIV・エイズ検査・治療に対応したOne Stop Centerなど、その開発イニシアティブはさまざま。国家開発目標 Vision 2020とEDRSを軸に、知識・情報をベースとした経済発展を目標に掲げ、現状と目標のギャップを埋めるべく、活発に活動しています。

そんな中、Kigali institute of Education (KIE)ジェンダー・文化・開発センター(The Centre of Gender, Culture and Development)が開設されることになりました。

ジェンダー主流化・ジェンダー平等性においてルワンダは先端を走っています。しかしながら、ジェンダー平等・女性のエンパワーメント等、ジェンダーに関する課題のダイアログは、コミュニティレベル、また政府レベルでも常に行われている一方で、ジェンダー別のしっかりした研究・統計などが非常に不足しているのが現状です。 今回のセンター設立は、ジェンダー専門化を育成することを目指す同時に、研究等によるジェンダーの統計データ不足を解消することを目指しています。しっかりとジェンダーに対応した研究を進め、ジェンダー関連のデータを蓄積することで、ジェンダーに起因する暴力を撲滅するための政策立案を含め、ジェンダー関連の開発課題の取り組みに、大きく貢献することが期待されます。

教師を目指すKIEの学生は、ジェンダースタディを専攻することが義務つけられます。教育現場の「中」から、ジェンダー平等性・ジェンダーに起因する開発課題への意識を育てていきます。

ジェンダー・文化・開発センターは、来年に活動を開始する予定です。今後、ルワンダはさらに、東アフリカの先頭にたち、ジェンダーコミュニティ、そして開発コミュニティをリードしていきます。